ハーブチンキにプラスして。

立冬、長く暖かい秋が続いていましたが、
ぐっと冷え込んできました。
私たちの工房がある北海道下川町はすっかり雪景色です。
エゾユキウサギたちの毛は夏毛の茶色から、
ちゃんと生え変わったでしょうか。

こちらの冬は一日中暖房をつけていることもあり、
お部屋の湿度が15％を切ることも。
アトピー持ちにはとても厳しい季節でもあります。

自分で作る化粧水の一番の良いところは、
季節やホルモンのバランスによって調子が変わる肌に合わせて、
その時その時の自分の肌に合わて調合した化粧水が、
安価で作れることだと思っています。

今日は先日仲間入りした、手作り化粧水にプラスする『ビタミンC誘導体』についてご紹介させてください。

ビタミンC誘導体とは。

くすみを予防したり、
お肌のハリや乾燥を防ぐために不可欠なビタミンCですが、
とても酸化しやすいことが弱点でした。
その弱点をなくし肌へ直接塗ることができるようにしたものがビタミンC誘導体。
肌に馴染みやすく、浸透後、肌上でビタミンＣに変換されるため、
効果が損なわれず角層すみずみまで広がります。

刺激が少なく、敏感肌や乾燥肌の方にも使いやすい成分です。
従来のビタミンC誘導体に比べはるかに高い角層への浸透性をもつAPPS(アプレシエ)＊
を私たちのショップではご案内しています。

＊ アプレシエは昭和電工株式会社の登録商標です。

どうやって使うの？

ふわふわの粉体です。
アルミパウチの中に小さなボトルに入っています。
使う量はボトルを一振り。

500円玉代の化粧水を足して、

指先でくるくるっとよく混ぜ合わせてご使用ください。

＊少し泡立つことがありますが製品の特性です。
＊オイルやバームにも混ぜていただくことが出来ます。
＊微細な粉末のため吸い込むとむせることがあります、ご注意ください。

どんなチンキと相性が良い？？

ビタミンC誘導体は、どのハーブチンキでお作りいただいた化粧水に混ぜてもOKですが、
お悩みによってのおすすめをご紹介させてください。

乾燥が気になる時は...
・カモミール
・マロー
・スギナエゾイラクサ

くすみ、毛穴のひらきには...
・ハトムギ
・セージ
・スギナエゾイラクサ

組み合わせもおすすめですが、
まずはひとつのチンキを使ってみて、お肌の状態を確認して、
また違うチンキを使ってみる、という方法がおすすめです。
ご自分のお肌と対話しながら、合ったものを見つけていただければと思っています。

組み合わせなど、ご不明な点がありましたらいつでもお気軽にお問い合わせくださいませ。

ビタミンC誘導体の使い方をご案内した動画です。
よろしければご覧ください。



余談ですが、
先日訪れた温泉旅館の女将さん、
グリセリンを使うと毛穴がふさがり、ニキビができやすくなるとおっしゃっていました。
お話を聞かせていただくと、だいぶ大人になるまでスキンケア商品を使用することがなかったということでした。
洗ったら、そのまま！だったそう。
なんという温泉パワー！泉質が抜群なんですね。

私たちはグリセリンを主な保湿剤として使用し、
乾燥敏感肌向けに製品を作らせていただいていますが、
乾燥敏感肌の中にもさまざまなタイプの方がいらっしゃいますよね。

私たちの製品は基本的に私たちの肌で製品のテストをしているため、
基準となるのが私たちの肌ですが、

・ファンデーションを塗ることが出来ない
・自分の汗で肌がかぶれる
・体は石鹸をよく泡立て、泡で洗う（ボディタオル使えない）
・お風呂上がりは全身すぐに保湿
・冬の間はケアしないと赤くなるくらい足のすねが乾燥してしまう

このような肌質のため、
どうしても保湿に重きを置いた製品が多く、
グリセリンでニキビが出来てしまうという症状については、
恥ずかしながら初めてその時に知りました。
なかなか自分たちで気づかない点もあり、
お使いいただいていて、何かお気づきの点などございましたら、
お知らせいただけましたら幸いです。

寒く、乾燥する季節の始まりですが、
皆さまのお肌が健やかでありますよう。
そのお役に少しでもたてますように。