矢車草(コーンフラワー)は、青だけでなく、紫、白、ピンクなど、
さまざまな色の花を咲かせる可憐なハーブ。
とても丈夫で育てやすく、
初夏から盛夏にかけて次々と花を咲かせます。
乾燥させた花びらは、ハーブティーやポプリ、スキンケア素材としても人気です。
矢車草には、アントシアニンをはじめとするポリフェノールが含まれ、
抗酸化作用や肌の引き締め、炎症を和らげる作用が期待されています。
今回は、このコーンフラワー(矢車草)を使った、
「夏のお肌にやさしいシュガースクラブ」のレシピをご紹介します。
ご紹介するのは、てんさい糖とハーブパウダーで作る“角砂糖のようなスクラブ”
使うときに、お好みのオイルを加えて伸ばしたり、香りを加えたりして、
肌の状態や気分に合わせたケアができるレシピです。
乾燥した材料で作るので、保存性が高く、作り置きができるのも魅力。
忙しい日々の中でも、手軽に“やさしい手仕事”を取り入れていただけます。
そのまま紅茶やヨーグルトに加えるという楽しみ方もできます。
皮脂の分泌が盛んになる夏は、角質も厚くなりがち。
「なんだか肌がくすんで見える」「ゴワつく感じがする」
そんなときに、やさしく角質をオフしながら、植物の力でケアしてみませんか?
< 材料 >(約15〜20個分)
・てんさい糖…100g
(細かめの砂糖がおすすめです。今回はハーブの色を楽しめるために白い砂糖を使用しました)
・粉砕したドライハーブ(今回はコーンフラワー)…小さじ1〜2(お好みで)
・少量の水またはハーブティー(つなぎ用)…小さじ1/2ずつ様子を見ながら
・お好みで:重曹ひとつまみ(やさしいピーリング感が欲しいとき)
< 作り方 >
①ボウルにてんさい糖と矢車草パウダー(+重曹)を入れて混ぜる。
②水またはハーブティーを小さじ1/2ずつ加えながら、手でぎゅっと握ると形がまとまる程度のしっとり加減にする(べたべたしすぎないように)。
③小さなシリコン型(角砂糖型やキューブ型)にしっかりと押し込むように詰める。ない場合は、
タッパーなどにクッキングシートを敷き詰め、平たく流し込む。
④乾燥させる(※夏なら1〜2日風通しの良い室内で自然乾燥。早めに仕上げたい場合は、
低温(40℃以下)のオーブンで30分ほど乾かしてもOK)。
⑤完全に乾いたら、型から外して保存容器へ。乾燥剤を入れるとさらに日持ちします。
*作ったものは冷暗所で保管し、1ヶ月以内に使い切ってくださいね。
コーンフラワーに含まれるアントシアニンという色素は、水溶性。
水を加えると、お砂糖に花びらの色がついていく様がとても綺麗です。
< 使い方 >
手のひらに角砂糖1個分をとり、ホホバオイルやアーモンドオイルを小さじ1/2ほど加えてなじませる。
お好みで精油を加えてもOK。
軽く混ぜてペースト状にしてから、肌にやさしくのばしてマッサージ→ぬるま湯で洗い流す。
*スクラブを使用した後のお肌はとても柔らかくなっています。出来るだけ早めに保湿をしっかりしてくださいね。
*ハーブ別で目的ごとに分けるのも◎
【 ハーブ別・シュガースクラブの目的と効能 】
・矢車草(コーンフラワー)
アントシアニンやポリフェノールを含み、
抗酸化作用/炎症を和らげる/肌の引き締め
▶︎日焼け後のケアや、目元などの敏感な箇所におすすめ。
・カレンデュラ(トウキンセンカ)
皮膚の修復を助ける成分を含み、
整肌/抗炎症/乾燥によるかゆみの緩和
▶︎乾燥しやすい部分や、ゆらぎやすい季節の肌に。
・カモミール(ジャーマン/ローマン)
アズレンなどの抗炎症成分が豊富で、
リラックス/抗炎症/敏感肌の保護
▶︎肌が荒れやすいとき、気持ちもほぐしたいときに。
・タイム(コモンタイム)
強い抗菌作用を持ち、
毛穴ケア/ニキビ予防/皮脂バランス調整
▶︎皮脂が気になるTゾーンや、ニキビができやすい場所に。
お気に入りのハーブでぜひ作ってみてくださいね。